ミライを待ちながら

3. あの夏は、キミのせいさ

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行政書士の資格を取れば、生命保険のお客様の悩み、
とりわけ、会社を経営している方の悩みを解決できる・・・

はじめは、そういう気持ちで始めた学習だったけど、
ほんとうにそれだけだろうか?

友人の言葉をきっかけに、私は考え始めます。

どうして、今、自分は保険屋さんをしているのか。

それは、生命保険ならば「独立・開業」できますよ、
と誘われたからだ。

では・・。
なぜ、まだ会社員として、一介の営業マンとして
オマエは働いているのだ?

それは・・・
「独立・開業」できますと言われて
入社したけれど・・・

「実際は、そんな制度ありません。」
 そういうふうに、入社後に聞かされたからだ。

「確かに入社パンフレットには書いたけど、
 そんな制度はもうないんです。」
と、入社してから強引に押し切られたからだ。

だから。
自分の気持ちを抑えて、独立する気持ちがなくなった
「ふり」をしてきたのだ。

そうか。そうなのか。
いいかげんな発言で、会社の社長さんたちを困らせた
専門家たちに、あれほど腹を立てていた理由。

どうして、こんなに憤りを感じていたか、やっとわかった。

自分自身が独立したがっていたのだ。
そして。
会社を辞めて独立する、ということの
難しさ、ハードルの高さを乗り越えて
「独立・開業」した方に、心の底で憧れていたのだ。

だからこそ。
その方たちを困らせる「いいかげんな専門家」たちが
許せなかったのだ・・。