税務署はダメよ!

2. かわいい顔してもダメ!

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何がいけなかったのか?

実は、書類の書き方、ハンコの押し方に
問題があったんです。

「え!?
 でも、湯浅さん。

 ちゃんと法律家の先生(司法書士)の先生は、
 これで書き方は問題ないって・・。」

「ええ、そうなんです。
 この書類自体は、このままで有効です。

 ただ、この「決済」の仕方が連続すると、
 いざ退職金を払おうとする5年後に、
 税務署から ”待った” がかかる可能性は
 高いですよ。

 法律家さんは、「書類」の専門家。
 それとは別に、会計や税金の専門家の
 チェックをとる必要がありますね、これは。」

この実直な社長さんは、目をパチクリ。

それは、そうでしょう。
仮にも、「専門家」と呼ばれる人のチェックを受けた書類です。
いろんな場面で有効だ、と信じて当然でしょう・・・。

しかし。
実際には、多くのケースで。

「登記の専門家、司法書士さん」と
「税金の専門家、税理士さん」は
違う観点で物事を語り、その見解は
お互いにはリンクしていないことが多いのです。

この会社さんの場合は、たまたま事前に
私に世間話をしてくれて、問題になる前に
ストップをかけられたのですが、もし事前に
手を打たなかったら、と思うと少々ゾッとしました。