スマイルおいてません。

昔。
まだ、高度経済成長が、はじまってすぐの頃。

サラリーマンと言われる職業人たちは、自分の仕事に対しても、
そして、行きつけの喫茶店に対しても・・・厳しかった!

コーヒーを飲みに喫茶店に入って、そこに
「にこにこした、愛想のいい店員」がいようものなら!!

お前、なにをヘラヘラしているんだ!

 と、
「常連客として、店主になりかわり」説教したそうです。

マスター。あの店員変えたほうがいいよ。

とも。

そうなんです。
昔は、笑って働くことは、悪でした。

信じられませんか!?
でも、本当にそうだったんです。

笑って働くな!
マジメにせぇ!!

それが「日本の接客」でした。

それが、70年代の「大阪万博」と前後して
『ミスタードーナツ』『マクドナルド』などが、
アメリカ式のマニュアル接客文化を導入。

「スマイル 0円」

に代表される、「ニコニコしたおもてなし」を
社是とする会社が増えてきました。

そして。

学生時代のアルバイトとして、
その「接客マニュアルで働いた人たちが、
やがて親になり、子供をつれてチェーン店におとずれ。

子供たちが、「その接客」を当然と思うまでになって、
日本に「ニコニコした接客」は定着しました。

(分岐点は、1985年前後、と言う方もいます。
 そう・・・『バブル景気』『大量消費文化』の定着と
 リンクしているのでしょうね・・。)