テレビを見て考える、お客様の感動のさせ方

それは・・・

「お笑い番組で、一番ウケるシーンを先に公開してしまうこと」
なんです。

大物コメディアンが司会役で。
旬のタレントさんや俳優さんを大勢呼んできて。
その私生活のハチャメチャぶりを、みんなでからかう、
というスタイルの番組で。

さぁ、今からCMにいきますよ、という数瞬のあいだに、
次のコーナーでの、一番盛り上がる「トークの爆笑の部分」を
先に流してしまうでしょ!?

あれ・・
いかがなもんか、と思います。

だって、肝心な「生トーク」の場面でも、
そのオチがわかってしまって視聴することに
なりますからねぇ!

確かに、楽しいんだけれども
「予想外に、めっちゃ楽しかった!」
って、ならないんですね。

で、これが、
いかに罪深いか、といいますとね。。。

私の所属する、生命保険業界には、

「話の中身が期待以上だった!」
「予想外に提案の内容が良かった!」

というときほど、次回のアポイントの確実な約束をいただける、
というセオリーがあるんですね。

逆に。
最初に、お客さんの期待を、すっごく上げてからお会いした場合。
(【例】世界最大級の保険会社のご提案です、とか、なんとか)

そこそこ良い内容の、ご提案だったとしても。
お客さんの期待値を超えるわけではないので、
「うん・・・まぁ。お話はよくわかるのですが・・」
となってしまいがち。

だから、できるセールス・パーソンほど、
最初の期待値を、下げて、下げて。
それから、お会いするわけです。

そうすることで、
「ハードルが低くなっている分だけ、最初の期待を上回る幅が大きくなる」
わけなんですね。。。

そうすると。

「ごく、あたり前の話」をしただけで。
お客さんは、ずいぶん感動してくれるわけです。
(【例】積み立てタイプの保険を、やめるだけでも
  ずいぶん保険料が安くなりますよ~、とか。)

そう!

「保険業界の営業パーソン」のあいだでは、
最初の「期待値」の低さ加減が、
今後の発展を左右しちゃうのは「常識」。

そこから見ると・・・

やっぱり、今のバラエティ番組の構成が
すっごく気になるんです・・・(泣)