すぐれた専門家は、すぐれた通訳である

すぐれた「○○士」は、すぐれた通訳である

さらに、衝撃的なことに。
先ほどの国税庁のホームページ抜粋の文章ね。
「まだ読みやすいほう」
なんですよ!!(*1)

もっともっと、主語と述語(結論)が遠く。
もっともっと、ブサイクな挿入文章が多い。
そんな文章は、税務の本を開いていくと、てんこ盛りにあります。

また。この「問題」は。
税理士さんだけでなく、社会保険を扱う「社会保険労務士」さんの
世界も同じ。

ある「話し方教室」では、社会保険の算定基礎の表を
「わかりにくい図表の典型的な例」
として、悪い見本にしているほどです。

企業を守る立場である、税理士、社労士をはじめとする
「専門家」
の皆さんは、こういう「無味乾燥・判断困難」な役所用語と
格闘しつつ、それを経営者さんにわかりやすく伝えようとしているのです。

それだけでも 「うわぁ・・・。 すごいなぁ・・。」と、
思ってしまいますね。

分掌変更(ぶんしょうへんこう)というコトバですか?

ああ。
この場合には、社長が代表を退いて、会長に就任する、という
意味ですよ!
今回の御社に関して言うと。
社長は 【社長】として、【会長】として、2回退職金を
もらっていいよ!という意味です(*2)

(以上、税理士の領分)

車輌運搬具(しゃりょううんぱんぐ)というコトバですか?
ああ。
この場合においては、単に
【今年購入する自動車】というご理解でいいと思いますよ!
従業員さんの、働く効率が上がるような使い方をするなら、
なにか【助成金】が出なかったかなぁ・・・!?  
少し調べてみましょうか?(*2)

(以上、社会保険労務士の領分)

これは、二つとも
筆者・湯浅が社長さんたちと交わした
「実際の会話」です。

ただ、どちらも「心ある税理士さん」「理想に燃えた社労士さん」
に、教えていただいて普及に務めていた知識です。

本当に「経営者のお役に立ちたい!」と
思っている「○○士」さんは、自分たちにしか
判読?できない役所用語を、正確にかみくだき、
「すぐれた通訳」として社長さんに伝えておられます。

だからこそ、経営者の確かな相談相手として
頼られているわけです。

皆さんの相談相手は、誰ですか?
すぐれた通訳は、いますか!?

私は、自分が【独立】してから。
なおのこと「相談相手」の人選の重要性を
実感しています。

え!!ウソ!!
そんなん、知らんかったわ!!(*4)

という、「後の祭り」にならないように!!

皆様のふところに、
すぐれた通訳が、おられますように!!
  

*1 ホントです。あくまでも、筆者湯浅の主観ですが・・・。

*2 これは、ある社長さんと、筆者湯浅の「最近かわした実際の会話」です。もちろん!退職金2回受給には、条件があります。筆者は「円滑な納税を推進する」ことを念頭においておりますので!きちんとご説明した上で、最終的には所轄の税務署長様に社長さんご自身で、ご確認するようにお伝えしておきました。

*3 ある社長さんと、筆者湯浅の 「実際の会話」です。もちろん!助成金受給には、条件があります。筆者は「円滑な申請を推進する」ことを念頭においておりますので!きちんとご説明した上で、最終的には顧問の社労士さんに社長さんご自身で、ご確認するようにお伝えしておきました。

*4 これも「実際の会話」です。ほぼ毎週、私はこういうコトバを社長さんたちから聞いています。