独立してハマる「落とし穴」 その2

昔、経営者であった、私のオジさんがいいました。

大五郎くん、エエか。
社長ほど、不思議な商売はナイんや。 

アルバイトでも、パートのおばさんでも
【面接】はあるんやで。

ところが、社長さんだけは
だ~れからも【面接】されへんねん!

こんな楽な商売、ほかにないでぇ♪

ま。
「社長業」が楽かどうかは、置いておいて(笑)

おじさんの「社長は誰からも、【面接】されない」
というのは、卓越した表現だと思います。

これは、ひとつの例え。

取引先は、意見が違えば変えればいい。
お客様で、意見が違う人は、そもそも対象外。

つまり【独立】を決意して、軌道に乗せた瞬間から
誰かの意見に自分をあわせる必要がない。

その本質的な部分において。
「社長業」とは「自由業」なのです(*)。

そして。

その「生活」をさらに突きつめれば・・・
「気がつけば、もう一年以上、誰にも怒られたことがない!」
という状態に、あいなります。

今、毎日上司から怒られてばかりの、
「組織人(かいしゃいん)」の方が聞けば、まるで夢のようなお話!

でも、実は。
ここにこそ、最大のピンチがひそんでいるのです。

【独立】して。

それが軌道に乗りかけると、結構、
「プライドが高くなる」人が多いのです。
これ、「イバりくさって、イヤな人になる」のとは全然違う。

むしろ、「そういう変化」ならば、周囲の人にもすぐわかるので、
その経営者さんの、親しい友人が指摘してくれるでしょう。
おい、オマエ、最近ちょっとおかしいぜ、と。。。

ここで指摘したいのは、もっと「別のこと」。
どちらかといえば、「誇り」とか、
「仕事に賭けるプライド」とか表現されるキモチです。

え?それのドコがいけないの?
と聞かれそうでなので、具体的に話しましょうか。。。

* だからこそ、誰にも最終判断をまかせることができず、とても苦しい商売でもあるわけですが・・・そのことは「ミライの声が聞こえる」で書いたので、ここではふれませんでした。