「退職金が2回もらえる」話。

イヤ、驚いたのなんの。
ほんと、アゴが外れるほど、
びっくりしました。

だってね。

その工務店の社長さん、自宅の一室で
お仕事してるんです。

だんなさんが社長さん。
奥さんが専務さん。
実質的には、二人の会社です。

もし。

その積立プランの提案どおり、
「退職金を2回もらう」方法をとった場合。

社長さん、つまり「ご主人さん」が会社を辞めた後、
この会社を、どうすればいいのでしょう?

建前上で奥さんが社長、そして元社長は顧問、
ということにするのでしょうか??

『退職金』は、退職するときの特別なお金。
だから、「税金」も「社会保険」も特別扱いなんです。

退職した次の日も、その次の日も。
会社(つまり、自宅!)にいて、
今までとなにも変わらない業務をこなしている人に、
なにが退職金なんでしょうか。。。

ここから先は、私の想像ですが。

この「保険会社の上司」の言うとおり
退職金をもらってからも「顧問」として会社に残ったとして。

そのタイミングで、税務署の方が来て、

「事務所って、家じゃん!!
 ダメじゃん!! まだ働いてるじゃん!!」 

ということで、退職金であることを否定されると。

  • 支払った退職金は「役員賞与」とされて
    経費として認めてもらえない。
    (会社は、たっぷり追加の税金を払い・・)
  • 受け取った退職金は「役員賞与」とされて
    所得税と住民税が増える原因になる。
    (社長個人も、たっぷり追加の税金を払う)

ということにも、なりかねないんです!
(いや、ホントにホントに。)     
 
そのプランを提案した保険屋さんの名刺には
「ファイナンシャル・プランナー」と明記されていたのですが・・・

「プランナー」にも、いろいろいるなぁ・・・と
ビックリしたのを覚えています。