部下がスランプになったら!?
2009/08/12
続いては。
私の古巣、自動車販売の業界です。
こんな例がありました。
入社3年目の営業マンが、
朝からお客様にお電話をしようとしていました。
それを見つけた、その会社の「伝説の営業マン」。
さっそくその後輩を呼びつけます。
「おい!今から何を電話で言うつもりなんだ!?」
「ハイ先輩!! じつは、あるお客様から
『こちらから展示場に新車を取りに行くよ』と
言われていたのですが・・・お天気はあいにくの雨。
私のほうから納車でお伺いしようと思いまして・・」
お!これは「あの人」に、ほめてもらえるぞ!
お天気を見て、朝イチバンに気をきかせて、
電話しようとしたんだからな!!
内心、後輩の営業マンは、そう思います。
ところが、ところが!
その「伝説の営業マン」は、たしなめるように
意外なことを伝えます。
「よし!電話せぇ。ただし、内容は逆や。
雨がふっておりますので、ぜひお越しください。
雨にぬれない特設ガレージの屋根の下でゆっくりと
トランクの荷物の積み替えをなさってくださいませ・・・とね。」
なるほど!!
そういう考え方もあるか!!
後輩が納得しかけたところ・・・
さらに衝撃が!!
「これで、行って帰ってくる時間が空いたやろ?
ヨシ!その時間で、来月の見込みのお客様のところへ
電話攻勢かけようか!? 雨だから・・在宅率が高いぞぉ~
頑張って電話せぇ!!」「!!」
そうか!!
なるほど・・・こうやって時間を作っていたのか!!
こうやって「伝説の営業マン」は【売れ続けて】いたんだな・・・。
後輩営業マンは、深く深く納得したそうです。