A業界の常識は、B業界では、とても新鮮

A業界の常識は、B業界では、とても新鮮

お話を、もとに戻しましょう。

「桜の花びらと美しい肌は光を全方向に均一に反射するなど、
 光学特性に3つの共通点がある」

なんて、一般の化粧品メーカーさんは、ご存じないでしょうからねぇ!! 

でも、ひょっとしたら。
フィルム業界の中では「常識」だった、かもしれません。

(記念写真を撮ろう・・・なんて。
 お花見の席で言うことが多そうですし、そうすると
 桜の花をどうやってキレイに写真に残そうか・・
 なんて研究が盛んであってもおかしくないような気がします。)

え?
富士フィルムのような「メーカーさん」の新商品と、
個人的な保険屋さんの実体験を一緒にするな・・・
ですか!?

ん~。
そこだけは、どうでしょうか?

案外。
「A業界の常識は、B業界では、とても新鮮」
ってこと。

業界を問わず、ビジネス界すべてで共通なんじゃないか・・・
と思っているんです。

住友不動産さんは、
「買い物を決めた後、値段が変わらないのが当たり前。
 でも、リフォーム業界ではそうじゃないのが当たり前。
 よし、『普通の買い物』の理屈を持ち込んでやろう」
ということで、リフォームを大々的に手がけるようになった、
と聞きました。

生命保険業界では、セールスレディがお宅訪問をするのが当たり前。
でも、駅前で買い物をするように保険を決められたらいいなぁ・・・
という「一般の声」をすくいとる形で、「保険ショップ」が急拡大したのは、
皆さんご存じのとおりです。

(ちなみに、少し前の保険業界の初級者向けテキストには、
 自分から自発的に保険に加入する方は、お断りする方向で・・
 と書かれていました。 保険の「ショップ」なんて試み、
 業界的には「めちゃ非常識」のはずだったんです。
 でも、今やどうでしょうか?)

もちろん。
そこには、「非常識」を持ち込むための、実務的な観点が欠かせません。
(人において、お金において、販売戦略において・・。)

でも、押さえるべき点さえ、きちんとしておければ
まだまだ、この狭い日本の中でも
「非常識を持ち込んで、新風を起こす」
ことは、できるような気がします。

(先ほどの私の例でいきますと。
 「税金のアドバイスは、税理士さんの資格がないとしてはいけない」
 ので、その点には最初から気をつけていました。
 そういう細かい点が、「隣の芝生」を進むときには、
 とても大事な気がします。)

まず。

お隣の業界で、「ドーン!!」と当たり前のように存在している、
「うちの業界じゃぁ、これが『普通』なんだよ!!疑うなよ!!」
という常識を、たっっぷり疑って(笑)

そこから、自分の庭の常識を持ち込んで。

ヒト、モノ、カネ、を具体的に算段して。

最後に、隣接業界ならではの「地雷」を踏まないように
細心の注意を払う。

それで、かなり色んなことが
できるような気がするのですが・・。
みなさん、いかがでしょうか??