A業界の常識は、B業界では、とても新鮮
2014/07/02
よく。
自分のやっていることよりも、他人がやっていることのほうが、
簡単でしかも割がいいように見えることを
「隣(となり)の芝生は青く見える」
なんていいますよね。
これ、ことわざの意味としては
「そんな簡単なものではない。となりも、それなりに苦労している。
だから、となりを「いいな~」と思わずに、
自分のことを頑張りなさい。」
だった、と思います。
でも、自分自身が自営業になってから、
「ひょっとして、お隣の芝生は、めっちゃ青いんじゃないか?」
と思うようになりました。
例えば。
私自身のケースでいくと、
私は、会社の社長さんのオフィスにお邪魔して、
最近の【助成金の傾向】などを一般論として
お伝えすることがよくあります。
また。
小規模の事業主さんから、
「仕事と家庭と、税金と借り入れと・・」と
ぐちゃぐちゃになっている状況の、
【問題の整理・整頓】を頼まれることもあります。
(小規模事業は、奥様が専務だったり、
社長が自分の親だったりして、
家族の問題と経営の問題をストンと
分けられないことが多いので・・。)
はっきりいって。
公的な【助成金】の知識は、社会保険労務士さんに、到底及ばない私に。
会計や税金の知識では、税理士さんに、はるか及ばない私に。
なぜ、「この種のお仕事」が舞い込むようになったのか
それはたぶん、私が「生命保険屋さん」だから・・だと思います。
生命保険屋さんは、日々、説明の訓練を重ねていますよね。
「わかりやすくて、面白くて」それでいて「手短かに」伝える。
ね。これ(↑)だけでも、かなりの高等作業でしょ。
でも、このレベルならば、「こんなんじゃぁ、全然ダメだよ!!」
と、先輩に怒られてしまいます。
「わかりやすくて、面白くて、手短で」なんて、当たり前。
「その話を聞いた人が、思わずほかの誰かに伝えたくなるほど」
新鮮に感じられたのであれば、やっと合格。
「ようやく普通の保険屋さんになったやん!」と、
先輩に少しほめてもらえる。
そのレベルが「普通」でしたから。
だから、「大切だけど、つまらない」という真剣すぎる?お話を、
「わかりやすくて、正確で、そして楽しい」お話に【通訳】して、
と頼まれるようになったわけなんです。
明日、税理士に会う日だから、その前に今日会えない?
とか、
昨日、**士に会ったんだけど、湯浅さん、今日会える?
とか。
昔から、よく言われていました。
え?
なんだい、自慢かい!?
ですか(笑)
いやいや、違うんです。
だって、ベテランの生命保険屋さんならば、こういうことは、
「よくあること」なんですから。
生命保険のお話は、
「万が一、あなたが死亡したら」
「万が一、あなたが大ケガをしたら」
というお話のオンパレード。
大事な話、だとはわかっていても、
ついつい敬遠しがちなお客様も多い。
そこで、ベテランの保険屋さんは
「これは真剣なお話です★、大事なお話です★」
というニュアンスと
「これは役に立つお話です☆、
知らなかった情報を知るのは楽しい作業です☆」
というニュアンスを、上ぉ~手にブレンドして話します。
(っていうか。。。
それができない方は、廃業するしかない。
他業界と比べて、驚異の廃業率はダテではありません(泣) )
ですので、私にとって、まったくの普通であった
「むずかしいお話は、むずかしく話さない」
「真剣なお話ほど、例え話をまぜないと人は耳を傾けない」
という常識?が、その他の「専門家業界では常識ではなかった」
ことに驚いたんです。。。