うまいものを食べながら、勉強する方法
2014/05/07
そこで、クイズをもうひとつだけ(笑)
飲食業から全くジャンルを変えまして、今度は「販売業」。
し・か・も。
高級ワニ革を使った「ワニのハンドバック専門店」の
元・凄腕販売員さんから、実際に私が出題されたクイズです。
値決めのお話の参考になるかもしれませんので、
少しお付き合いくださいね。。。
「湯浅サン、私、ホンモノのワニ革を
使ったハンドバックを売っていたんですよ。」
「え?それはすごいですね~。」
っていう会話が、まずありまして。
「湯浅サン、ところで・・
ワニ革のカバンって、
どうしてあんなに値段が高いと思われますか?」
「え?それはワニ革が貴重だからじゃないんですか?」
「そうです。 それもあるんですが・・。
もう一つ。意外と知られていない理由があるんです。
コレ、私たち業界の中では、常識なんですケドね・・。」
さて、みなさん。
その「業界の中では常識」の、「ワニ革のカバンが高い本当の理由」
なんだと思いますか??
ひとつのカバンのために、革をずっと維持管理している
そうなんです。
高級なワニ革のカバンは、ひとつのカバンに
一頭のワニしか使用しないそうなんです。
(二頭使うと、風合いが違ってしまうので、ご法度なのだとか。)
でも。
ワニって・・・カラダが大きいでしょ?
それに比べて、カバンってそんなに・・
大きなものばかりではありませんよね。
そこで素朴な疑問として、あまった革は
どうしているのか?
ということを考えてしまいます。
先ほどの高級和食屋さんのように、
棄ててしまうのでしょうか?
いえいえ、そうではありません。
お客様が購入された「そのカバン」のために、
ず~っと、「そのワニ」の革を、会社側が品質管理して
保管しているのだそうです。
何年後、何十年後かの「キズの修理」に
そなえているのだそうですよ!
う~わ~。
そら、高級品と呼ばれるわ(笑)
このお話、キャッシュフロー面から考えますと、
当然、そのコストは最初の商品価格に反映されるのでしょうけれど。
でも・・ねぇ。
いったい「維持管理費としていくら上乗せすればよいのか?」
私のような庶民では、見当もつきません。
時間がたてばたつほどに、維持管理のためのコストの「累計金額」は
ふくれ上がるでしょうし。
かといって、「そのカバン」をお客さんが購入するのは一回きり。
どんどん収支があわなくなるのは目に見えていますから・・。
最初の価格設定、つまり「その業界特有の、値決めのセンス」が
問われることになるのでしょう・・。