いまの日本には「先輩」がいない。

今の職場には「先輩」がいない。

ガマンして、ガマンして。
「それぐらい、できて当然」と言われ続けて。
目標が達成できなければ、当然のごとく
「オマエの工夫が足らないからだ」と、言われ続けて。

みんな結構、いっぱいいっぱいのパンパンです。

そして、ね。
私、思うんですけど。

「それぐらい、できて当然」と言い続ける上司と、
「*%の成功者だけが知っている・・」式の本には、
驚くほどハッキリと、共通点があります。

まず、【仕事の現場は、うまくいかなくて当たり前】
という発想がないこと。
(商売の場合、ライバルがいますし、製造業の場合は、
 技術が日進月歩で進んでいます)

そして、言い方が辛口なのか、甘口なのかは、
違うけれども【今失敗しているのは、君が悪いんだよ】
と、心の逃げ場をふさぐことです。
(精神論で相手を罵倒するのが(指導するのが)一番楽ですよね。
 具体的な話はしなくていいし、何より相手が反論できない。)

そして、総合的にあたりを見渡すと。

今の職場には、等身大の「先輩」がいないのでは!?
と思わざるをえないのです。

仕事は、頑張って当たり前。
でも、その一方で。
ライバル会社があるのですから、
商談で競り負けるなんて、「当たり前」。

そんなときに

おい!
元気ねぇな!

ヨシ!今日はおれのおごりだ!
飯でも食いにいくか!?

と言ってくれる人。

たとえば、それがラーメンでも。
駅前の「たこ焼き屋さん」でも。
なんでもいい。

だって、それは。

「オマエは頑張っていた。
 オレはそれを知ってるぞ。」
という、【メッセージ】。

ちゃんと、等身大のお前を見ているぞ、
という「合図」なのですから。