趣味を出したお店作りで大切なこと!!

また行く理由は単純なもの

「別にどこでもいい。
 どこでもいいけど、あのお店に行こう」

お客さんが、そう思うためには、
「わたしのことを気にかけてくれてる」
という「安心感」が、大きな動機になります。

でも、残念ながら、
「趣味性を強く押し出していく店作り」を
をしていく方は、無意識のうちに
その反対のことをしがち。

毎日の立ち仕事・・・
長い拘束時間・・・
たまってくる疲労・・・

店の中で会話の相手は、
もっぱら奥様だけ・・・

そんな日々の中で!

趣味の結晶である「自分の王国」に来たお客さんに
とうとうと自分の話をしてしまいがちになるのは、
ムリないことかもしれません。

でも、思い返してほしいのです。

お客さんは「どこでもいい」のです。
ただ、なんとなく入ってきただけなんです。

そんな相手に「また来てもらおう!」と
思ったら・・・

次に来てもらう理由を
こちらで作らないといけません。

それは
「お仕事につかれたら、うちでリラックスしてくださいね!!」
という一声で充分な場合が多いのです。

決して、
「ああ! その酒、
 198*年から品質落ちましたよね・・・」
という講釈ではないんです。

趣味で開業する人は、とにかく
「語りたい、語りたい」。

でも、ちょっと待ってください。

このマスターが・・・
10年間で、いったい何人の
「私の後輩のような人」
を作ってしまったか、想像してください。

お酒の知識、一流。
お店の雰囲気、バッチリ。

でも。

お客の求めているものを
はずすと、常連が定着しない・・

この事実、ぜひとも
ご記憶くださいませ・・・。