ある飲食店社長の「人材育成術」。

店長は経営者の60%

オーナー自身が、前に出て店を差配するタイプの
経営者だった場合。

オーナーと少しお話がしたい、という常連客が
ついてくれることが多いですね。

バー、居酒屋は言うにおよばず。
フレンチ、イタリアン。あるいは和食の割烹のようなお店でも。
店主、女将と少し話して、会話を楽しむ方は多いもの。
自分のことを知ってくれている人がいる、と思うと
リラックスして食事をさらに楽しめるのでしょう。

(ちなみに、トヨタ系の自動車販売の会社でも、
 営業以外のメカニックや受付などに、
 こういう接客をするよう推奨していました。
 「適度のなじみ客接客」と呼ぶそうです。)

さて。
それを踏まえて。
スタッフさんが、お店をまかせられる店長に育ったか、どうか?
その目安は、「自分の代わりが60%できるか」だそうです。

クビにするほどでは、ない。
お給料を上げるほどでもない。
しかし。
自分の60%程度は、自分の代わりを務めることができる。

そういう段階になったとき。
少しお店を店長にまかせて、
自分は2号店オープンに集中する。

そして、それでいながら。
1号店にも、不定期に顔を出して。
昔からの常連さんには、
「ひょっとしたら、今日は大将に会えるかな?」
という期待も持たせておく。

この作戦で、「店に対する信頼」を、
コツコツと得ていくのだそうです。

そして、おもしろいことに。

「自分(オーナー)の代わりが80%務まる」という
優秀な人材は「いらない」のだそうで・・。

なぜならば。
【独立】するか、【転職】するか。
自分の道を自分で見つけてしまうから、
育てた頃に辞めてしまうのが痛い、とのこと。

それよりは「60%」の人材を、堅実に集めて
「自分の代わり」を増やすのが、オーナー経営者である
自分自身を楽にするコツ、なのだそうです。

うーん・・・。
シビアでリアルですな(笑)

おまけ

今日は、飲食店を中心にしたお話を
書いてきましたが・・・。

なんだか、他の業種にも通じるような
感じがしませんか?

店のオーナーを、「営業に奔走する社長」に。
店長候補を、「部署のリーダー」に、置き換えれば・・・。
「オイオイ!これってウチの話かよ!?」
っていう方は、なんだかいらっしゃるかも(笑)

とにかく、「人材の育成」は
私たち独立創業系の社長サンの「永遠の宿命」。

少しでも、ご参考になれば、と思って書きました。
お役に立てたでしょうか!?