【助成金】をもらうために大切なこと。

ハイ、ひとつ、私の「実話」に付きあってください。
(そうすれば、【助成金】の情報が普及しない理由が、わかりますから!)

私。
社会人の最初の仕事は、トヨタ系の自動車販売会社の
営業マンでした。

関連の販売会社を含めたら、たしか「700人規模」の会社
だった、と思います。「いわゆる中小企業」の中では、大きな会社
といっていいでしょう。

そして、会社を転職した後も、義理堅く?
ずっとトヨタの車に乗っていた私は、オイル交換などの
機会を利用して、よく先輩の営業マンさんとお話をしていました。

そんなある時。

「モノを販売する店」「モノを保管する店」や 
「飲食店」「美容院」「接客業」など、【拘束時間の長い商売】(*1)
の経営者さんが、従業員さんの労働時間短縮のために車を購入した場合、
なんと50万円も【助成金】がおります、とお伝えをしたんです。

いや、もう。
先輩たちの驚いたこと!!

だってね。
その営業所のエリアは、新大阪駅付近にあって。
「三国の商店街」もあれば、「吹田の工場街」も近いし、
「西中島のオフィスビル群」も、すぐそこでした。

該当しそうな業種は、販売エリアの中に
ワンサカありましたからね!(*2)

その上、営業マンは、
日々お客様の「値引き」の要求と闘っています。
あと、1万円まけてくれたら買ってやるよ、とかね(泣)

でも、もし。
その「1万円にこだわる商店主」さんが、
担当の営業マンから、情報提供をしてもらえたら
どうでしょう。
「今、御社が車を買うと、50万円も【助成金】が出るかも!! 
 調べてみますから、一度ショールームに立ち寄られませんか!?」
なんて、素敵な情報を聞き出せたら!?

それを教えてくれたトヨタの営業マンと、
教えてくれなかった他社の営業マン。

「1万円にこだわる商店主」さんは、
どっちから車を買うでしょうか??

トヨタの先輩たちが、目の色を変えたのも
道理ですよね!?

そこで、後日。
社会保険労務士さんをつれて、ショールームを訪問した私は。
かつての上司であるトヨタの営業所長サン、かつての先輩たちの前で
ミニセミナーを開催しました。

もし。
現場の営業マンが「このケースは該当するのかな!?」
と迷った場合、判断の目安を提供したかったのと、
手続きが必要になった際に、直接社労士に問い合わせできる
「ホットライン」を提供したかったからです。

おかげ様で、そのセミナーは好評で
先輩諸氏は、情報をもとに活発に活動されたようでした。

そして。

われながら、いい仕事したなぁ・・

と、思っていたのですが。

フト、われに返ってみると

イヤイヤ、おかしいだろ!?

と、考えてしまいました。

*1 厳密には、この表現は正しくありません。イメージをお伝えしやすくするために割愛した表現をとっています。10年前の【助成金】であること、お話をシンプルに伝えること、を考慮して、該当要件等を少し省略した表現をとりました。
【拘束時間の長い商売】とは正確には、平成11年当時の定義で「特例事業場」と定義された業種・業態のことです。【助成金】の正確な名前は「特例事業場労働時間短縮奨励金」といいますのでご興味ある方は、ネット等でお調べになってみてください。平成13年3月31日までに要件を満たす必要があったので、今から申請などできませんが、【助成金】のひとつの典型的な例として参考になります。

*2 もちろん。該当する、しないの、要件はあります。(人を雇用している人数や、労働災害保険等の加入など)10年前の【助成金】であること、お話をシンプルに伝えること、を考慮して、該当要件等を少し省略した表現をとりました。