経営者は経営者が好きだ

その本の著者もタイトルも、忘れてしまいましたが。
どうやらそれは、アメリカのベストセラー作家の書いた本で
私が高校生当時でさえ、10年以上も前に出版された本のようでした。

通っていた高校の図書館で見つけたその本には、具体的で現実的な
執筆ノウハウが満載されていて、コドモ心にも刺激的でした。

一気に本編を読み終えた私は、まるでオマケのように付け足された
「作者あとがき」で、さらにガツンと打ちのめされることになります。

そこには、こう書いてありました。

小説家になりたい、という相談をよく受ける。
あるいは、どうすれば小説を書けるのか、とも聞かれる。

答えは簡単だ。

自室にタイプライターを一台置き、部屋に鍵をかけ、
一本書きあがるまで、部屋から出なければいい。

・・・。

・・・。

そら、そうだ!!

「書きあげるまで出ない」と決めてしまえば、
部屋から出る唯一の方法は・・・「書き上げること」。

うまく書いてやろう、とか。売れる作品を書こう、とか。
そういったことの、だ~いぶ手前の段階で、
プロの小説家と、アマチュアの「夢見る未来の小説家」では
「覚悟の量」が違うのだ。

最初に読んだときには、その意味がわからず。
次に、ジワジワと「怖さのようなもの」がこみ上げ。
最後に、その「覚悟の量」に打ちのめされました。