今日の記事は、あえて『無題』。
2009/08/26
私が大学を卒業して、「新社会人」になった頃。
おじさんと、ゆっくりお話をしたことがあります。
おじさんのお店は、日替わりで
「今日はオバサン(おじさんの奥さん)が出勤する日」
「今日は、パートの方が来てくれて、オバサンがお休みする日」
と決まっていました。
そして。
いつお店に行っても、繁盛ぶりは変わらず。
とくにお昼の時間は、満員御礼です。
しかし、その日の夜。
お店が終わって「仕込み」をする傍らで、
おじさんは意外な話を教えてくれました。
「大ちゃん(私のことです)・・
わしは最近気がついたんや。
うちの家内が出勤してる日と、パートの人が来てくれる日。
売上が全然違うんや・・・」「え!?そうなん?
でも、おじさん。あのパートの人も
すごい一生けん命やってはるやん!?」「そうやで。
確かにあの人も、よう頑張ってくれてる。
それは間違いない・・・けどな。
今ごはん食べてるお客さんの横にいって、
あと餃子もひと皿いりませんか?
あと小ビール一本でもいりませんか?そうやって、すすめてるのは、
やっぱりオバサンのほうなんや。せやから、わしらみたいな単価の低い商売で
きっちり「一日2万円」売上が変わるんやで。」「・・・。」
「それはな、大ちゃん。残念やけど
時給で働いてる人と、少しでも『自分の借金』を
返そうとしてる人の差ぁなんや。」