自由を、われらに!

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ほんとは、マンションが欲しいんですけどね。。。
ボクら、マンションは買えないでしょう!?
だから、一戸建てで探してるんですよ。。。

とある青年社長が、ハンドルを握りながら
つぶやいた一言は、私の「経営者像」を大きく変えました。

社長さんたちと交流する前は、
「社長って、きっと自由で、
 勝手気ままな生活を楽しんでいるに決まってる!」
と思いこんでいたのです。

ところが、ところが。

実際に、会社を興し、組織を作り、日夜奮闘しているみなさんは
想像以上に「不自由」でした。
そして、その最たるものが、
「銀行融資の引き出し」だったんです。
(ホントは、「人材育成」という、さらに困難な「大テーマ
 があるのですが、それについては後述します。)

マンションを買えるのに買えない??
どういうこと!?

10年前の私は、社長の車の助手席で、頭をひねっていました。
(この社長さんの会社の売上からして、お金に困っているわけでは
 なさそうだし・・・。)

「湯浅サン、意味がわかりませんか!?
 つまりね。
 銀行から「地べた」のない不動産は買わないでください、
 と念を押されてるんですよ。」

「なるほど~。
 つまり、「土地付き一戸建て」以外の自宅は買うな、と!?」

「そういうことです。」

わたしは、内心うなっていました。
仕事は順調、組織も万全。
でも、自分が住みたい家にも住めない。

社長って、なんて不自由なひとなんだろう!!

これでは、いくら稼いでも・・・
と、当時の私は、少し引いた気持ちになったものです。

しかも。
銀行からの指示で、「土地付き一戸建て」を買うということは、
当然それを担保に入れる、ということ。
(それぐらいの理屈は、そのころの私でもわかりました。)

つまり、それは、
「もし、仕事に失敗したら。
 愛する家族と暮らしたマイホームさえ、取り上げられる。」
ということ。

私が、その頃見ていた経営者さんは、
「なんで、そこまで!?」
という程に、不自由でした。

稼いだお金も自由に使えず、
マイホームも自分の城になりきらない。
なんで、そんな思いまでして、会社を興すのか!?

当時の私には、わからないことだらけでした。

(何人もの社長さんの急死を目の当たりにして、
 「経営者という生き方」をカラダで理解するのは、
 この時点より数年後のことです。)」

・・・。

・・・。

そして、時間が流れ。
私は、今、たくさんの経営者仲間に囲まれながら、
この【平成大不況】の中にいます・・・。

この「現在」から、「10年前」に交わした会話を振り返って思うこと。
それは・・。