自由を、われらに!

私が頼りにしている、青年会計士からのアドバイスはこうです。

社長! まず、ウチの借金はナンボや、
なんて「おおざっぱ」なこと言わないで、
借入金を「短期」と「長期」にわけましょう!

一年未満の借入が「短期」。
それ以上の期間で返すものが「長期。

少し手間でも、借入を二種類にわけてみて、
現在の融資を色分けしてみる。
 
そして、その上で・・。
今度の短期借入は、社長ご自身でなさってみてはどうでしょう!?

そのココロは、こうです。
返済期間が一年未満の借入を、「短期借入」といいますが、
この場合には、原則として銀行のモノサシは単純です。

たとえば。。。
借入スパンの短い「3か月の短期借入金」を
借りるとしましょう。

このぐらいの支払サイトの借入目的は、
だいたい「商品の仕入れ」
借りたお金で商品を仕入れて、売りあげたお金で
銀行に返す。その粗利から、コストと支払金利を引いたものが
商売した方の「利益」になるわけです。

で、だいたい「毎年いくら」の売上があるから
「これぐらい借りても返せるな」ということが、
社長にも銀行にもわかっているので、借りやすい、貸しやすい。

ところが、返済サイトが一年を超える「長期借入金」になると
少し様相が変わります。

一年を超える貸し付けには、銀行も慎重になり、
(単純な売上だけを注目することはなくなり、)
その企業の経費やら季節の変動項目やら、
たくさんの数字に着目してくるようになります。

『帳簿上は「まっ黒」でも、実際は資金繰りにピリピリ、
なんて経験は、たいがいの社長さんがしているもの』
銀行さんも、そのあたりは良~くご存じですから・・。

「返済期間が一年以上の借入」になったら、銀行サイドの融資の
「可否」を決めるモノサシが一つではなく、二つになり・・・
さらには、第三、第四のモノサシが登場することも普通です。

だから。
まずは、融資のモノサシがシンプルな「短期借入」で、
社長さん自身が「借りる練習」をしてみることから
始めるのは、とても大事なことだそうです。

どんなに複雑な話も、基礎の基礎まで降りてけば、
簡単!!

まず、「カンタンなこと」から復習をはじめて
複数のモノサシが飛び交う「長期借入」を管理できるレベルに
ステップ・アップしていくのが、やはり王道です。

3年前、5年前から、この準備をしている方は、現在も
「貸し渋り」も「貸しはがし」も受けていません。
(不況のど真ん中にある、個人向け小売業なのに・・です!)

「なんでウチが借りれないんだ!」
「なんで、こんな金利を要求されるんだ!!」
ということになると困りますよね!?

だったら・・。

まずは、社長さん自身で、もう一度♪♪

この記事の結論

1.まず「融資OK」の理屈が簡単な短期借入金を借りる。

その次の段階で・・

2.長期借入を増やすために、
「現在の手元現金の金額」を理解しやすい
【資金繰り表】を決算書以外に作り、常時設置しておく。
それは銀行向いての説得資料にもなる。