お客様の笑顔は不要!?

そのためには、「笑顔」が邪魔になるときがある。

みなさんに、一度やってほしい実験があるんです。

今度、チャンスがあれば、
「自動販売機で缶コーヒーを買う友人」の
横顔をさりげなく見ていてほしいんですね。

缶コーヒーを買う直前まで、なごやかに
談笑していた友人も、コインを入れて
購入ボタンを押す直前には、一瞬、
横顔がシュッと真顔になっていますから!

「どれにしようかな・・」

と、迷うときには、ほんの一瞬でも真顔になります。

こういっちゃぁ、なんですが!
「たかが」缶コーヒーですら、真顔になるんです。

では。
大事な、大事な、

車を買うときは?
保険を決めるときは?
これまで使用していた化粧品を
違うメーカーに変えるかどうか、
その判断をするときは?

ま~。
最後の最後まで、
ニコニコしたまま購入を決める、
ということは、まず考えにくいな、
と思います。

もちろん、これは
「お客さんと世間話で談笑するのはよくない」
と言っているわけではなくて。

その商談が、いわば「最終コーナー」に
差し掛かったら、もう和やかな談笑ムードは
必要ない、と言っているだけなんです。

(あるいは、なごやかな雰囲気を残しつつ、
 その中にピンとした気配がある、と
 言ってもいいかもしれません。)

特に、お客様が「買うか? 買わないか?」の
最終判断をしているときに、雰囲気をやわらげるトークを
ぱらぱら付け加える必要は、まるで無い、と思います。

実は、私が今日お伝えしたいことは、
たったこれだけ。

ただ、これだけのことなんですが、
どうしてもお伝えしたかった!!

それほど、ここの部分の勘違いを
している新人さんを、これまで
多く見てきました。

笑顔の追求は、やればやるほど
「成約率が下がる」
原因になると思いますヨ。

なごやかな空気は大切ですが、
それも場合によりけり。

一度、失敗や購入延期になってしまった
商談を振り返ってみてください。

心あたり・・ありませんか!?