営業マンになったらば、新聞はこう読め!?

新聞の経済ニュースの見出しを疑え。

その「居酒屋チェーン」の不振それ自体は、
本当のことなのでしょう。

でも、問題は、その中身。
儲かってないお店を、勇気を出して閉めてしまうことと、
帳面上の数字のやり取りでの赤字。

これを二つ、同時にならべて足して。
「じゃぁ、この会社の今年の赤字はいくらですね!」
って、オイオイそれで終わりかい!?

ひょいひょい、と見出しだけ見ていけば
「あ~。あの会社ももうダメかな~?」
なんて、早合点してしまう方も出るかもしれません。

もし、今このブログを読んでいただいている方が、
営業マンだったとして。
あ~、あの会社、赤字だから売り込みするの、
やめようかな~、と思った、としましょう。

仮に赤字の原因が「不採算店舗の閉鎖」にあるなら
「今年はダメだけど、来年は急に業績好調になるかもしれないな!
 ヨシ。今のうちから長期的にアプローチしてみるか!!」
っていう発想はアリでしょう☆

仮に赤字の原因が「繰延税金資産の取り崩し」だったとして。
「わ~、これは経営陣が、このピンチは長く続くって読んだのかな?
 じゃあ、その原因はなんだろう?」
って考えるほうが、納品後の料金未払いにおびえなくてすむ・・
かもしれませんよね!?

中身なんです、問題は。
赤字の、その「中身」。

経済ニュースは、そのタイトルだけ読んでみても
意味を取り違える(勘違いする)ことが多い。
それぐらい「専門用語のオンパレード」ですから・・(泣)

(最初は、筆者 湯浅もずいぶん泣かされました・・)

だからこそ、私は「よし!金融のプロになろう。」としたときに、
自分の理解を助けるために、同時に2誌読むことにしました。

経済の専門誌は、プロの常識として。
一般の地方新聞は、自分の思い違いをただすために。

これは随分、役に立ちました。

主婦の方や、退職して年金生活に入られている方も
お読みになる一般新聞(特に、地方新聞)は、
同じニュースを扱っていても、とてもわかりやすく
「地の文章」を作ってくれています。

もし、これを読まれている方で、
「う~ん、経済ニュースって、よくわからないや」
と思っていたり。

逆に。

「オレ(アタシ)、経済ニュースぐらい、意味が
 ちゃんとわかってるもんね~」
と思っていたりするならば。

しばらく、2誌をならべて読んでみることを
おすすめします。

思っている以上に・・
役に立ちますよ~。

ぜひ☆

【参考文献】

今回の記事の表現の参考として、
下記のご本を再読しました。
初級者向け・・というよりは
中級者になりたい方向けの本だと思いますが、
とても表現が明快な本です。

よろしければ、一度お手にとってみてください。

『基礎から学ぶ財務知識』 
経済法令研究会 著者 坪谷敏郎