社内の人間関係改善のために!

「聞き方」を練習させた

では・・
先ほど引き合いに出させてもらった「官僚的な会社」。
この会社では「社内の急に変化した人間関係」に対して、
どのように対処したのか?

いくつか対処方法は、試したと思います。
そのうちのひとつに、「ある全国研修」がありました。
なんと、部長さん課長さんなどの「ミドル級社員」に
部下の話の「聞き方」を練習させたんですね。

これ?
すごくないですか?

全国研修、というからには
その交通費や運営費は、会社持ちなのでしょう。
かなりの費用になったのではないかな?と
想像します。

部下に言うことをきかせるには!?
部下をキビキビ動かすには!?

という発想ではなく。
まず、部下は本音をどこに隠しているかを
「傾聴」する練習を企業費用でやる。

すごい話だなぁ・・・
と思います。

もし、これを
「そんなことしてるから、若いヤツらが弱くなるんだよ!」
と思う方がいらっしゃったら・・・
もうすでに、かなり若手の本音を
聞き逃している可能性が高い、と想像させていただきます。

私の世代は、よく昔「無気力・無感動」世代、なんて言われました。
今の世代は、違います。
むしろ、感情が豊かすぎるぐらいに豊か。

あえて「有気力・激感動」世代、と
呼びたいぐらいです。

でも、その反面
あまりにも・・・ナイーブすぎる。

周囲の人間から好かれているか、どうか。
変なやつ、と思われていないか、どうか。
それを、とても気にしているように思います。

それに、思いこみも強い。
自分が信じ込んだ理想を、なかなか捨てません。
あげくに、その理想をかなえられない自分を「ダメなやつ」だ、
と思いこんだり・・・。

また「出世よりやりがい」「給与より休日」という価値観を
持つ人も多いみたいですね。

その価値観を持った世代を、(あえてこう書きますが)
昭和的な「突進して突破するぞ」的価値観の指導で教えたとして、
結果はどうでしょう?

「顔で従って、内心でソッポを向いて」
という社員を作ってしまうのでは?