不況でも儲かってる会社の決算書~後編~

以前、私は
飲食店オーナーに必要な素質ってな~に!?の記事の中で
「飲食店で起業したければ、毎日の食材廃棄を覚悟して、起業してね」
という趣旨のことを書きました。

今回は、まったく逆のご紹介です。

製造業、なかでも「大手の下請けさん」として、
「いつ次の発注が来るか、わからない」
「次の発注は、何の種類の注文になるかも、こちらで読めない」
という会社さんの場合。

非常に重要になるのが、原材料の管理なんです。
例で表現しますとね・・・

製品Aを作るためには「材料X と Y と Z」が、必要だとして。
製品Bを作るためには「材料X と Z」が必要で。
製品Cを作るためには「材料Y と Z」が必要。

こんな状態になっているとします。

と、そこへ「突然の発注依頼」。
FAXは、製品Aを3日以内に。
メールは、製品Bを1週間で。
お電話は、製品AとCを、完成しだいなるべく早く・・・

となった場合。

適切な在庫管理が、どこまでできているか。
必要なときに、必要な量が、ちゃんとあるのか?

以前、コストダウンを図るために、
(小規模に仕入れすると、単価が高いから)
大量に仕入れた「材料X」は、まだ充分あるのか?

そして。
今回の発注の後、すぐにお得意先から追加の注文がきても
それは充分な量なのか?

なによりも。
その「把握」は、役員間、従業員間で、
きちんと整理して、伝わっているのか・・・。

このすべてが「きちんと」できていて初めて、
小規模製造業で「スモール かつ ストロング」な
経営が可能になり、決算書上でも「驚異の粗利率」が
確認できるようになります。