不況でも儲かってる会社の決算書~前編~

会社を、ご自分で運営したことない方々は、
わかりやすくカッコいい発展をしている会社を
求めますから・・・

「大きくなろう!!」型の会社と、そこの社長さんを
ほめる傾向にあります。

例えば、それは銀行員さんや、会計士さん。
あるいは、その会社と取引している業者さんや、
新入社員の親御さんなど。

その会社と、密接にかかわりながらも、
自分自身は「その会社の社員ではない」という人にとって、
わかりやすく発展している企業は、
安心できるのかもしれませんね。

で、この場合の「わかりやすく発展している」の基準になるのは、
本社ビルが立派な場所に移った、だとか。
社員さんの人数が増えた、だとか。
あるいは、売上げ高が**億円を越えた、だとか。

今後の商売の推移を見据えて、というよりは、
今「目で見てわかるもの」にモノサシの基準を
あわせてしまいがちです。

不思議なことに、銀行員さんの中にも、
こういうタイプの方はいます。
決算書を見てから、社長に会って話しても、
そのこと自体に重きを置かず。
きれいなビルの会社はいい会社、
と思っているタイプ。

(まったく何を見ているのだか・・)

しかし!!
ベテランの銀行支店長さんや、退職された銀行員さんに
お話を伺うと、皆、異口同音に「その時期が一番怖い」と
おっしゃいます。

会社は、発展(しているように見える)し。
銀行員も、取引先も、みないい顔をしてくれるし。

社長自身が、すっかり嬉しくなってしまって。。。
舞い上がってしまうのですね。

そして「自分自身では、合理的に判断している」つもりで。
拡大路線にカジを切ってしまう。

そう!
ここで、社長は大事なことを忘れてしまうのです。