消費者は「お金はない」「時間は、ある」!!
2011/09/21
そのエバラ食品さんのCM。
2011年の現在は、どうなっているかというと・・・。
主演は子供好きで有名な、俳優の つるの剛士さん。
さんさんの光が差し込むバルコニー付きのお庭で、
たくさんの子供たちと一緒に、野菜スティックを作る。。。
という体裁のCMです。
とにかく明るく!
たくさんの「おそろいの黄色いシャツ」を着た子供たちと
踊るように、調理していきます。
おもしろいのは、大人の女性が
画面に登場しないこと。
子供たちは、オトコの子、オンナの子。
どちらもいるのですが、料理のリーダーは
画面の中の唯一の大人である、つるのさんである、
というように描かれています。
さて・・・
では、さっそく。
20年前のCMと、現在のCMの、単純な比較を
してみましょうか!?
(1986年・1987年)
- 出演
- 浅茅陽子
- 場所
- スーパーの中・畳の部屋の中
- 夫・子供
- ジャマ、あるいは、負担
- 主婦
- 忙しい(メイクのヒマもない)
- 調理
- 狭い我が家で、主婦一人。
時間に追われて作る。楽しくない。
(2011年)
- 出演
- つるの剛士
- 場所
- 広いお庭?もしくは、公園
- 夫
- 頼りになる、調理のリーダー
- 子供
- 主役・宝物的存在(子供に野菜を!がCMのメインテーマ)
- 妻
- 登場せず
- 調理
- イベント。楽しい。
時間はたっぷりあるらしい。
(ちなみに、1986年・1987年のCMの商品は、
焼肉のタレ「黄金の味」。
2011年の商品は、「浅漬けの素」です。
商品が違いますので、そのまま比較はできないのかもしれませんが、
そこに描かれている「家族の構図」と「時間の感覚」を
読み解いていただければ・・・と思います。)