消費者は「お金はない」「時間は、ある」!!

そのエバラ食品さんのCM。
2011年の現在は、どうなっているかというと・・・。

主演は子供好きで有名な、俳優の つるの剛士さん。
さんさんの光が差し込むバルコニー付きのお庭で、
たくさんの子供たちと一緒に、野菜スティックを作る。。。
という体裁のCMです。

とにかく明るく!
たくさんの「おそろいの黄色いシャツ」を着た子供たちと
踊るように、調理していきます。

おもしろいのは、大人の女性が
画面に登場しないこと。

子供たちは、オトコの子、オンナの子。
どちらもいるのですが、料理のリーダーは
画面の中の唯一の大人である、つるのさんである、
というように描かれています。

さて・・・
では、さっそく。

20年前のCMと、現在のCMの、単純な比較を
してみましょうか!?

(1986年・1987年)

出演
浅茅陽子
場所
スーパーの中・畳の部屋の中
夫・子供
ジャマ、あるいは、負担
主婦
忙しい(メイクのヒマもない)
調理
狭い我が家で、主婦一人。
時間に追われて作る。楽しくない。

(2011年)

出演
つるの剛士
場所
広いお庭?もしくは、公園
頼りになる、調理のリーダー
子供
主役・宝物的存在(子供に野菜を!がCMのメインテーマ)
登場せず
調理
イベント。楽しい。
時間はたっぷりあるらしい。

(ちなみに、1986年・1987年のCMの商品は、
 焼肉のタレ「黄金の味」。
 2011年の商品は、「浅漬けの素」です。
 商品が違いますので、そのまま比較はできないのかもしれませんが、
 そこに描かれている「家族の構図」と「時間の感覚」を
 読み解いていただければ・・・と思います。)