頭が悪い人の話はなぜ長いのか

その本のタイトルは 『1分で話をまとめる技術』(青春出版社)
著者のお名前は 樋口裕一さん という大学教授の方です。
(失礼ながら、私はこの本で初めてこの方のお名前を知りました!)

「聞きにくい話」をしてしまうのは、こういうタイプの人ですよ。
それを修正するなら、こうしようね、と色んな事例を使って
具体的に提案されている本です。
大変、【現場向き】内容なので、ぜひ一度手にとってみてください。

で。

その本の中で「もし小論文を書かせてみたら」
というくだりの表現が秀逸なので、
少し長いですけど丸ごと紹介します。
本来は「文章の書き方」について書かれたものですが、
「イケてないプレゼン」について書かれたものか!?と疑うほど、
営業説明の下手な人に共通する現象が多く書かれています。

たとえば、「コンピュータ社会について述べよ」という問いで、「確かにコンピュータにはよい面がある。しかし、コンピュータのせいで悪いことが起こっている。しかしコンピュータは便利だ」となって、結局、「コンピュータ社会はいろんな問題をはらんでいる」という結論になる。これでは何を言ったことにもならない。話すときにも、これと同じことをしている人が多いのだ。(前出書籍44頁より抜粋)

どうです!?

ご自身が「社会人1年生」の頃を振り返ってみてください。。。
お客さんに、こんな説明していませんでしたか?
(ちなみに、ボクはしてました(笑) )

お客「この車、色はどんな色が人気があるの??」
湯浅「ハイ、色は白が人気があります。
   車を手放すときに、高く買いとってもらえるんです!」
お客「へぇ、でも私はベージュがいいわ。
   汚れが目立ちにくいもの・・。」
湯浅「ハイ、ベージュがいいと思います。
   汚れが目立ちにくいですから!!」
お客「でも・・。
   やっぱり、白がいいかなぁ。」
湯浅「ハイ、色は白がいいと思います。
   乗換えの時にお得です。」
お客「・・・。」