人口が減るけど、成長する産業のお話

人口が減るけど、成長する産業のお話 ~前編~

みなさん、こんにちは。
湯浅です。

今日は、前置き無しで。
ちょっと、この文章を読んでみてください。
どうですか?
反論・・できる方、おられますか!?

「日本は明治以降、経済が成長してきましたが、
 技術力や国民の勤勉性以上に、
 人口増のインパクトが大きかったのです。(中略)
 というのも1人当たりGDPで比べると、先進国で一番下。
 とにかく経済が非効率なんですね」

「日本経済は『カイゼン』に代表されるように世界でも効率性は
 高いと反論する向きもありますが、
 それはトヨタ自動車など一部企業の話。
 農業や建設業、流通は非効率産業です。
 こうした中で人口減が始まりました。
 (後略)」


実は、この文章。
私が書いたものではなくて。
「日経MJ」という新聞の、2015年9月7日号の
記事からの抜粋です。

小西美術工芸社の社長さんである、
デービット・アトキンソンさんがお書きになった文章です。

日本人自身は、勤勉性がすぐれているから成長した、
と思っているかもしれないが、要するに人口が増えたから
経済が成長したんだよ。
(食べる口も、着る体も増えるから、そらモノは売れる。)
で、これからは。
その「人口」が減るんだよ、と。。。

淡々と斬っている文章には、とても凄みがあって、
その一部だけですが、ご紹介させて頂きました。

この方。
経歴を見ると、すごいんです。

名門オックスフォード大学で日本学を学んだ後は、
著名な金融会社である、ゴールドマン・サックス社に入社。
その後、同社の取締役になられた後、退社。
現在は、国宝・重要文化財を修復する日本企業の会長兼社長。
かつ、プライベートでは、裏千家の茶道をかなり高いレベルで
たしなまれているご様子です。

そう・・。
どうやら「知ったかぶりの外国人」が、JAPANの
うわっつらをあげつらって斬っているのとは、違うようです。

むしろ。
よく知っているからこそ、斬る。

そんな文章でした・・。