そもそも、会社を大きくしたいですか!?

自己啓発的なセミナーに行くと、
わりとよく発せられるのが、

「東京に行くのと、ニューヨークに行くのでは、
 必要な用意が違う。

 富士山に登るのと、エベレストに登るのでは、
 必要な用意が違う。

 はじめから、どこに行きたいか考えて行動しなさい。」

という趣旨のコメントです。
本当にそうなんだろうな、と思います。

では・・・

会社(お店)を立ち上げるときにも
同じことが言えないでしょうか?

わたくし、ちょっと思案してみました。

上場企業を目指して、
イチから組織を立ち上げる方も
いらっしゃいますし。

このお菓子をみんなに食べてほしいから、
と、お店を開く方もいらっしゃいます。

この二つ。
世間では、ともに「経営者」と言われますけれど・・
中身はまったくの別モノ、ですよね?
(どっちが、上とか下とか、そういうのは無しにして。)

で、ですね。
「上場を目指す組織」と
「手作りのお店屋さん」
では、誰の目から見ても、
違いがわかると思うんです。

ただ、この中間の企業さん。

つまり、「社員さんが20人ぐらいから100人ぐらい」の会社さんって、
今、めちゃめちゃ厳しい会社が多いんじゃないかな!?
っていうのが、私の「肌感覚」なんですね。

理由ですか?
もちろん、「会社を大きくすると固定費が増えるから」です。


ある時期。
とても売上が好調だった。

そこで、業務拡大にともなって、
少しづつ、社員さんを増やしていった。

ところが、その好調だったご商売は
ちょっとずつ、下火になり始めて、
昔ほどの勢いを失ってしまった・・

ちゃんと会社は、存在していているけど。
社員さんの人数もそのままだけど。
売上は、毎年々々、微減のまま、推移している・・。

ね。
ありそうな企業さん、ですよね。

固定費とは、いわば
「寝てても、飲んでても、お休みしてても、勝手に減るお金」。
それが、どんどん増える。。。

これは、本当に怖い。
もしも、自分に同じことが起こったら・・・
と考えると、ゾッとします。

しかも、この傾向。
今後ますます、ハッキリしてくると
思うんです。

理由は、人件費が増えるから。

労働者さんの権利をきちんと守ることは
本当に大事なんですけれど・・

「人を雇う」ということに対するコスト負担は、
時代を追うごとに、重さを増していくようです。

例えば、社会保険のコスト増加。
あるいは、社員を抱えずに、外注に仕事を出した場合との
消費税の差額負担分のコスト増。

そして、「慣習としてのサービス残業」の廃止と、
きちんとした対価としての「残業代の支払義務。」

筆者 湯浅は、ほんとに
「労働者さんの権利をきちんと守ること」は
大切だと思っています。

ただ、一方で。

今の時代には、

あ!!しまった!! 
オレ(アタシ)、 会社を大きくしすぎちゃった!!
やり方、間違えた!!

と思っておられる、社長さん、経営者さんも
かなりおられるようなんです。。。