筋肉があれば、パワステはいらない。
2015/06/24
私がトヨタで販売員をしていた頃。
カローラⅡ、という「どちらかと言えば女性向け」の
自動車を販売していたのですが、それでも
古くからの販売員さんや、現場のエンジニアさんは、
これでも、エンジンを改造して排気量を上げて、
タイヤを太いヤツにすれば、そこそこ走るよな。
という会話をされていたように思います。
まぁ「クルマ好き」の男性が考えることって、
結局そっち方面なのかもしれませんねぇ・・。
メーカーさんとしては「女性が運転しやすい」が
セールス・ポイントのクルマだったのですが・・・
むしろ、販売現場では、
「小気味よく走ります」がセールス・ポイントである、
スターレットという車に負けるな、という雰囲気がありました。
スターレットの購入を検討しているんです・・ という男性の若者に、
ちょっと待ってください、
このクルマも結構小気味よく走りますよ、ホラ!
式の切り替えし話法で提案している風景も、ショールームで見ました。
(っていうか、私自身も言いました 笑)
今、思い返すと、ちょっと残念。
カローラⅡ・・
いい車だと思います。
でも。当時は新人だった、私自身も含め。
今ひとつ男性社員が「良さ」を理解しきれずに。
販売が伸び悩んだ印象のあるクルマでもありました。
むしろ、新人として入社してきた、女性の営業ウーマンさんが
自分と同世代か、もう少し年上の女性に、うまく「本当の良さ」を
ご提案できていたような気がします。
(スカートでも乗り降りが楽チン・・・とか。
そういう部分に工夫のあるクルマでした。)