筋肉があれば、パワステはいらない。

私がトヨタで販売員をしていた頃。

カローラⅡ、という「どちらかと言えば女性向け」の
自動車を販売していたのですが、それでも
古くからの販売員さんや、現場のエンジニアさんは、

これでも、エンジンを改造して排気量を上げて、
タイヤを太いヤツにすれば、そこそこ走るよな。

という会話をされていたように思います。

まぁ「クルマ好き」の男性が考えることって、
結局そっち方面なのかもしれませんねぇ・・。
メーカーさんとしては「女性が運転しやすい」が
セールス・ポイントのクルマだったのですが・・・

むしろ、販売現場では、
「小気味よく走ります」がセールス・ポイントである、
スターレットという車に負けるな、という雰囲気がありました。

スターレットの購入を検討しているんです・・ という男性の若者に、

ちょっと待ってください、
このクルマも結構小気味よく走りますよ、ホラ!

式の切り替えし話法で提案している風景も、ショールームで見ました。
(っていうか、私自身も言いました 笑)

今、思い返すと、ちょっと残念。

カローラⅡ・・
いい車だと思います。

でも。当時は新人だった、私自身も含め。
今ひとつ男性社員が「良さ」を理解しきれずに。
販売が伸び悩んだ印象のあるクルマでもありました。

むしろ、新人として入社してきた、女性の営業ウーマンさんが
自分と同世代か、もう少し年上の女性に、うまく「本当の良さ」を
ご提案できていたような気がします。

(スカートでも乗り降りが楽チン・・・とか。
 そういう部分に工夫のあるクルマでした。)