絶好調だった会社は、なぜ突然倒産するのか!?~前編~
2013/08/07
借金の返済は、経費で落ちない!!
もし、みなさんが、「フルーツパーラーに果物を卸売りする商社」の
社長さんだった、とします。
社業は好調、借り入れを重ねて、拡大志向で経営をしてる、として。
この「一千万円の借金」を、返そう!
と考えました。
一千万円で商品を仕入れて。
倍の二千万円で、販売しました。
人件費とか、そういうことは、ちょっと置いといて。
単純に考えてみると、手元に「一千万円」残りますね。
借金が、一千万円。
手元に、一千万円。
じゃ、このお金で返そう!!
借金が、ゼロ万円。
手元に、ゼロ万円。
で・・。
このときの、フルーツ商社の「儲け」は、いくら!?
そう!!
そうなんです!!
借金が、ゼロ万円。
手元に、ゼロ万円。
このときの(帳簿の上での)儲けた金額は・・・一千万円。
なぜならば。
借金の返済は、経費で落ちないからです。経費ではない、ということは、
(細かいルールを割愛して説明すると)「利益が減ってない」という
帳簿の付け方になるんですね。
手元の現金が減っても、「利益」は減っていないので、
そのことは帳簿に載りません。
先ほどの例でいくと。
二千万円の売上げがあった。(二千万円の入金が、あった)
でも!!
「仕入れ」に一千万円使っているから(一千万円、経費を使ったから)
手元に残っている現金は一千万円。
ね?
これは、分かりやすいでしょ!?
この場合は、「儲けた金額」と「手元の現金」が同じになります。
でも。
借金の返済は、経費とみてはいけない・・もんで。
借金が、ゼロ万円。
手元に、ゼロ万円。
このときの(帳簿の上での)儲けた金額は・・・一千万円
必ずこういう(↑)結果になります。
これって・・・
オカシクナイ!?