どうして「町の社長さん」は、借金をするのか!? ~後編~

「抱えてる在庫」は、まだお金になっていない、
ということなんです。

え?
そんなの、当たり前じゃん!!
と、思った方。

いやいや、これがそうでもないんですよ。

在庫・・・
というと、なんだか「いい物」のような気がしませんか?
たくさん持っているほうが、「たくさん売れる」ような気がするし、
たくさんモノを売るほうが、たくさん儲けが出るような気がする・・・と。

でも、ね。
再確認すると。
「在庫」って、「まだ売れていない商品」だから、
いくら在庫を抱えていても、手元の【現金】は、増えません。

でも、「いずれ売れて【現金】に換わるハズのもの」だから。
企業の財産として、帳簿には載りますよね?

で・・・

この在庫、帳簿どおりの値打ちで売れるという保証、
どこかに、あるでしょうか!?

100円で仕入れたフルーツ。
時期をすぎたら・・・ただの腐った果実。
もう、全然売れません。

でも、「あきらかに、元の値打ちで売れなくなった」という
帳簿の事務処理を済ますまでは、「企業の財産」に
カウントされたままなんです。

フルーツは、誰が見ても「ああ、腐ってる」と分かりますが(笑)

では、それが販売用の洋服なら?
オモチャなら? 土地・建物なら・・・?

その道の専門家にしか、「まだ売れる・もう売れない」が
判断しにくいような商材は、世の中にゴマンとあります。

もっと踏み込んで表現すると。

その道の専門家にしか「まだ売れる・もう売れない」
が判断しにくいような商材は、
その道の専門家にすら「まだ売れる・もう売れない」
が判断しにくい。

つまり、売り損ねてしまうかもしれない・・。