どうして「町の社長さん」は、借金をするのか!? ~後編~

値下げを断行すると、売れる商品も多々あると思います。
が、これも結局は同じこと。

二百万円で仕入れたものを、半額の百万円で売れば、
「百万円の商品を売り損ねた」というのと結果は同じでしょう?

ここで先ほどの式、

運転資金 =
(商品が売れたので、入ってくる予定のお金 + 抱えてる在庫)
– (商品を仕入れたので、支払う予定のお金)

を思い出してください。

「入ってくる予定のお金」と「支払う予定のお金」
の時期のズレが怖いから、
街の社長さん達は、借金をするんだ、というお話は
先週の記事で書きました。
だから、業績が悪い会社だけでなく、業績が良い会社でも
借金をすることが多いんです・・・と。

今週は、それに追加です。

入金・出金の差額だけでなく、
「もし、万が一、在庫が定価で売れなかったらどうしよう?」
というリスクを恐れて、街の社長さんは借金をします。

しかも、業績が良い時期には、頑張ってたくさん仕入れをしてしまいがち。
でも、たくさん仕入れたその後に・・・
急に、その商品のブームが終わってしまったら?

考えただけでも、ゾッとする話です。

だから、社長さんは、自分たちで「売れ残りのリスク」を試算して、
「もしも売れなかったとき」でも、次の仕入れが出来る金額ぐらいは
借り入れをおこすわけなんですね。

今、勢いに乗っている会社は、「仕入れの金額も多い」。
だからこそ、業績が悪い会社だけでなく、業績の良い会社も
たくさん借金をする・・・ということ。
なんとなく、お分かり頂けたでしょうか?

次週は、そのことを踏まえて。
「なぜ会社は、黒字でも倒産するのか!?」を
書きたいと思います。

今、この原稿を読んでいる方の中で。
【独立】を考えている方がおられたら。
ぜひ!お読みになって頂きたい。

会社は、業績が良くても借金をする。         ←先週の記事
会社は、勢いがつくほどに、借金は多くなりがち。   ←今週の記事
そして。
そのことが「黒字倒産」の伏線になり得る。      ←来週の記事

という順番で、お伝えしているつもりです。

では、また来週☆