ある避難所でリーダーが体験したこととは!?

その人は、会社のリーダーではありません。

阪神淡路の震災のとき。
避難所になった、学校の現場リーダーだった方です。

地震が発生して、まだ状況がよくわからないうちから!!

被災者の方、ボランティアの方、届けられる物資、
そして、なくなられた方のご遺体など・・・
錯綜する現場の中で、号令をかけ、整理し、状況を
把握する必要のあった方です。

何が大事な情報で。
何が、後でもよいことなのか?

それを、着実に判断し続けていく必要に
迫られていた方です。

一例を出しますと・・ね。

あの地震は、冬の寒いあいだに
起きました。
当然、避難所も寒い、寒い。

ですので、ボランティア団体などから、
「よかったら、これを使ってください!」と
古着や、古毛布の差し入れが、あったわけなんです。
これは、寒い時期にはめっちゃありがたい!!

でも・・・ね。
少し考えてみてください。

寒い冬だから、火を燃やして、炊き出しをしますよね。
炊き出しをするから、人が沢山そこに集まってきますよね。
人が集まってる、と思うと、物資を運んできてくれたボランティアの方は。
まず、そこに行きますよね。物資を持って。

で、その後、当然。

あ!ありがとうございます。そこに置いておいてください

「わかりましたー!!」

っていう会話になりませんか?

物資の中身って・・・
なんでしたっけ!?

そう。
古着や、古毛布!!

素人が火を管理している、炊き出し場のすぐ横に
大量の古着と古毛布!!
(おまけに、火が切れたとき用の、簡易ガスコンロも
 そのへんにたくさん置いてある・・)

そして。
その場に、不特定多数の人間が出入りして、
常時の監督者を置きにくい・・・。

これ・・・少し冷静に考えると、
めちゃめちゃ怖い状況だということがわかります。

避難所の、たくさんのことが
同時に起こっている中で、その場面をチラッと見て
「あ!マズい!」と咄嗟に判断。
すぐに、周囲の方に、簡潔にハッキリと「この場のリスク」を伝えて、
毛布とコンロを、適正に管理するようにお願いする。。。

これは、この方が現場でとった行動の一例なのですが、
私は、お話を聞いていて、かなり優秀な「現場リーダー」さんだと
感じました。

で、ね。

しばらくお話していて、その方が、
「へぇ!?」
ということを、お話になったんです。

それは、こんな話でした・・。