お客様の「思い込み」に、どう対応したか!?

ドアの枚数を示す

えっ!?
と、思われましたか?(笑)

じつは、これ。
もちろん意味があります。

その頃の雑誌には、よく

「4枚ドアの ワゴン車 ***」 とか。
「4枚のドアが、スムーズに動く 新型****」とか。

結構、書いてあったんです。

え?
なにがおかしいか・・・
ですか?

私が勤めていた系列の会社では、
ワゴン車の荷物を積む部分のドアを、正式に「ドアと数える」ように
教育されていました。

つまり。
「4枚ドアのセダン車」は
ありえるのですが。
「4枚ドアのワゴン車」は、
ありえません。

セダン車とは、この場合は
「荷物置きが、乗車スペースと分離されている車」の意味ですから、
もちろん、ドアの数は、運転席・助手席・後部座席の左右、の
あわせて4枚。

(厳密には、クーペやハードトップといった車種との
 比較も必要ですが、今日は、割愛しますね☆)

で、一方ワゴン車は。

「荷物置きが、乗車スペースと分離されていない車」ですから。
4枚ドア、なんてありえません。
そんな車があったら、後部座席の左右どちらかのドアが、
ないことになってしまいます。

ワゴン車のドアの数は、3枚、もしくは、5枚。
そう決まっています。

(ここでも、1BOX、という別のカテゴリーの車種に
 ついては、割愛しますね☆)

でもでも。
雑誌は、そこまで厳密に書いてくれませんから。
平気で「4枚ドアのワゴン車」なんて表現を、当時は
よく見かけたものです。

そこで。

「にっこり・きっぱり・ていねいに」
タイミングを見て、そのことを指摘します。

その、言い方とか雰囲気に、独特のコツがあるのですが、
それを文章で書くのはムズカシイ・・・。

早い話。

「たった一点」雑誌の情報を崩してみせて、
それを「メーカー正式のカタログでお客様と一緒に確認」して。

「4枚ドアのセダン車」は
ありえるのですが。
「4枚ドアのワゴン車」は、
ありえません。

と、再度「にっこり・きっぱり・ていねいに」
微笑します。

このときには、
必ず相手の眼を見るようにしてください☆

多くは語らず。
「あ!雑誌って、結構間違えることもあるんだ・・。」
という思いを、お客様に持ってもらえれば、それで完了です。

あとは、黙々と?
いつもの商談に戻れば、買ってくださる可能性は、
グッと高くなりました。

手前味噌ですが。
この「雑誌」を「ネット」に置き換えると、
「2013年の販売現場」でも使えるような気がしています。

まず一点。そこを「サクッ」と崩す。
一度崩してしまえば、その話題は深追いしない。

それだけ、守っていただけると
活用できる方法ではないでしょうか?

願わくば。
現場で日々活動する皆様の、正しい情報提供が、
お客様の「後悔しない商品選び」のサポートになりますように!

今週の記事が、少しでも
そのお役に立てれば幸いです・・。