店員さんが、仕事を楽しむお店は、なんだか明るい。

関心するのは。

先ほど、店内に入って「右手」側に、
どちらかというと女性向けの本を置き。

そこから数歩進んで、「左手」側に、
どちらかというと男性向けの本を置く。
これだけで、店内が少し広く感じられることでした。

この書店は、住宅街の駅前にありましたから。
お店に来る人は、だいたい近郊の住民の方でしょう。

そうすると。
2回目以降は、無意識のうちに
「自分がお目当ての場所」に足を運ぶはず。

買い物や仕事で疲れた足を引きずって、
ムダなエリアを歩かされるのは、
主婦にもビジネスマンにも、つらいもの。

でも、このお店では、そんなことは心配しなくていい・・・
お客様が、アタマではなく、カラダでそれを覚えたら。
次からは、「フラッ」と足を向けるようになります。

このお店は、十年前から、
いつもほどよくお客サンが店内にいるお店でしたけど、
それは偶然じゃないような気がしました。

ええ!!
湯浅サン、おおげさだよー!!
本屋さんのレイアウトなんて、どこでも一緒じゃん!?
って、思われたアナタ(笑)

もし、よかったら。
お時間のあるときに。
「立地はいいのに、なぜか客足が遠い本屋」に
行ってみてください。

先ほど、私が書いたような、なにげない工夫を
まったくしていない書店は、街にゴロゴロしています。
男性向けの本の「横に」女性向けの本を、考えなくならべてる。

そんなことされると、男性・女性、
どちらも落ち着かないのです。

「ヤクザに学ぶ漢(おとこ)の生き方」という本を、
興味本位にパラパラ見ているときに、横に女性がいたら
恥ずかしくないですか!?

「産後の うつ にサヨウナラ!」という本を、
ちょっとだけ手に取ってみたいときに、横に男性がいたら
なんとなく、ためらってしまいませんか!?

自分が、読み手になれば、わかること。
自分が、買い手になれば、わかることです。

だから。
男性向け、と、女性向け、を
「背中合わせ」に配置している、その本屋さんが
(なにげなく)すばらしいのですね♪