感情で「考える」。
2010/04/07
完璧な事業計画なんて、ありません。
完全な経営者も、いません。
そこで、たいていの方が
一度や二度は「痛恨の失敗」を経験することになります。
そして、この「痛恨の失敗」の痛さ具合が、
サラリーマンのときよりも、めちゃめちゃ痛い!!
例えば・・・
「信じていた部下が裏切った・・」と、
ふさぎこんでいる社長さんがいるとします。
裏切った、というキツい言葉の響きに、聞いている人は
「ひょっとして横領か、なにかかしら?」と心配して声をかけます。
よくよく聞いてみると。
別に犯罪まがいのことをされたわけではなく。
ノウハウを教え、店舗をまかせ、
さぁ!これから「わが社の中核社員」に育ってもらおうか、
と期待した矢先。
仕込んでもらったノウハウを抱えて、
転職(独立)してしまった、とのこと。
なぁ~んだ、とアナタは思うかもしれませんね。
転職なんて、あり得ることよ、と。
そう、あり得ること。
いつでも、どこでも。
でも、肩にチカラが入っている社長さんには
それが気が付かなかったんです。
「よっし! やっとわが社にもエース候補が出てくれたゾ!
彼(彼女)を鍛えて、店舗(現場)を任せて自分は
経営のほうに集中して・・・」
と、期待しちゃいましたから。
これは・・・しょうがないんです。
募集すれば人が集まる大手企業と違って、
中小企業は、なかなか人が集まりにくい。
そこへ、期待のホープくん登場、となれば。
社長さんに「期待しすぎるな」というのも難しいのです。
で。
自分が、朝も夜も教えて仕込んだノウハウを持って
転職される・・・。
まるで、「身内に背中から切られた」ように痛いでしょうね。