感情で「考える」。

完璧な事業計画なんて、ありません。
完全な経営者も、いません。

そこで、たいていの方が
一度や二度は「痛恨の失敗」を経験することになります。

そして、この「痛恨の失敗」の痛さ具合が、
サラリーマンのときよりも、めちゃめちゃ痛い!!

例えば・・・

「信じていた部下が裏切った・・」と、
ふさぎこんでいる社長さんがいるとします。

裏切った、というキツい言葉の響きに、聞いている人は 
「ひょっとして横領か、なにかかしら?」と心配して声をかけます。

よくよく聞いてみると。

別に犯罪まがいのことをされたわけではなく。
ノウハウを教え、店舗をまかせ、
さぁ!これから「わが社の中核社員」に育ってもらおうか、
と期待した矢先。
仕込んでもらったノウハウを抱えて、
転職(独立)してしまった、とのこと。

なぁ~んだ、とアナタは思うかもしれませんね。
転職なんて、あり得ることよ、と。

そう、あり得ること。
いつでも、どこでも。

でも、肩にチカラが入っている社長さんには
それが気が付かなかったんです。
「よっし! やっとわが社にもエース候補が出てくれたゾ!
 彼(彼女)を鍛えて、店舗(現場)を任せて自分は
 経営のほうに集中して・・・」
と、期待しちゃいましたから。

これは・・・しょうがないんです。

募集すれば人が集まる大手企業と違って、
中小企業は、なかなか人が集まりにくい。

そこへ、期待のホープくん登場、となれば。
社長さんに「期待しすぎるな」というのも難しいのです。

で。

自分が、朝も夜も教えて仕込んだノウハウを持って
転職される・・・。

まるで、「身内に背中から切られた」ように痛いでしょうね。