異業種進出をする前に、点検しておくべきこと。
2015/12/09
みなさん、こんにちは!
湯浅です。
今日は、ちょこっとばかり・・
私の「思い出話」にお付き合いください。
今から15年ほど前のことなのですが。
ビジネス系の雑誌で、おもしろい記事を
見つけました。
長らく「斜陽産業」と揶揄(やゆ)されてきた呉服業界。
その中でも、発想が柔軟でヤル気のある某会社が「西陣織り」の
技術を使って、ネクタイを作り好評を博している・・・
という記事でした。
当時は、「お~、おもしろいなぁ!」
と思って、その記事を読んでいましたが。。。
あれから15年ほど経ちました。
皆様のご自宅や職場の周りで・・見かけますでしょうか?
西陣織りのネクタイを締めた、背広の紳士?
私の周囲では・・
1人も見ません・・・
ま、でも。
そらぁ、そうですよね!
だってね・・。
その後、すぐにクール・ビズが始まった!!
いったい誰が予想できたでしょうか?
ま・さ・か。
西陣織りの技術を、ネクタイ製造に転用することに
成功したとたんに。
時の総理大臣が、
「お~い、夏場はネクタイ締めるのやめようよ~!」
と呼びかけるなんて。
今の若い方は、想像もつかないでしょうけど。。。
20年前は、ノーネクタイの男性がビジネス街に
こんなに大勢いるなんて、イメージできませんでした。。。
この「ノーネクタイ当たり前」の風景は、
あの頃から始まったんです。
ということは。
西陣織りの技術をネクタイに転用しよう!と、
開発企業の技術スタッフさんが頑張っている頃。
スタッフさんの誰もが、
「今後は、日本でノーネクタイが珍しくなくなる」
と、予想できなかったのだ、と仮定して。
あと数年後に、急速に下火になるであろう商品を開発するために、
寝食を削って商品開発をしていたのだとすると・・!?
それは、とっても悲しいお話だと思うんです。
(上記のお話には、筆者 湯浅の想像が含まれていますが・・
なんだか「ありそうなお話」でしょう?)