異業種進出をする前に、点検しておくべきこと。

異業種進出をする前に、点検しておくべきこと。

みなさん、こんにちは!
湯浅です。

今日は、ちょこっとばかり・・
私の「思い出話」にお付き合いください。

今から15年ほど前のことなのですが。
ビジネス系の雑誌で、おもしろい記事を
見つけました。

長らく「斜陽産業」と揶揄(やゆ)されてきた呉服業界。
その中でも、発想が柔軟でヤル気のある某会社が「西陣織り」の
技術を使って、ネクタイを作り好評を博している・・・
という記事でした。

当時は、「お~、おもしろいなぁ!」
と思って、その記事を読んでいましたが。。。

あれから15年ほど経ちました。
皆様のご自宅や職場の周りで・・見かけますでしょうか? 
西陣織りのネクタイを締めた、背広の紳士?

私の周囲では・・
1人も見ません・・・

ま、でも。
そらぁ、そうですよね!

だってね・・。

その後、すぐにクール・ビズが始まった!!

いったい誰が予想できたでしょうか?

ま・さ・か。
西陣織りの技術を、ネクタイ製造に転用することに
成功したとたんに。

時の総理大臣が、
「お~い、夏場はネクタイ締めるのやめようよ~!」
と呼びかけるなんて。

今の若い方は、想像もつかないでしょうけど。。。
20年前は、ノーネクタイの男性がビジネス街に
こんなに大勢いるなんて、イメージできませんでした。。。

この「ノーネクタイ当たり前」の風景は、
あの頃から始まったんです。

ということは。

西陣織りの技術をネクタイに転用しよう!と、
開発企業の技術スタッフさんが頑張っている頃。

スタッフさんの誰もが、
「今後は、日本でノーネクタイが珍しくなくなる」
と、予想できなかったのだ、と仮定して。
あと数年後に、急速に下火になるであろう商品を開発するために、
寝食を削って商品開発をしていたのだとすると・・!?
それは、とっても悲しいお話だと思うんです。

(上記のお話には、筆者 湯浅の想像が含まれていますが・・
 なんだか「ありそうなお話」でしょう?)